リレイテッドⅡm7とは、「セカンダリードミナント(仮想Ⅴ7)」に向かうⅡm7コードのことです。つまり、ツー・ファイブ進行(Ⅱm7→Ⅴ7)の“Ⅱm7”部分を、ダイアトニック外のコードに対しても使うテクニックです。
🎼 リレイテッドⅡm7の基本構造
- 定義:リレイテッドⅡm7(Related IIm7)は、セカンダリードミナント(仮想Ⅴ7)に向かうⅡm7コード。
- 目的:ツー・ファイブ進行を応用して、より滑らかで説得力のあるコード進行を作る。
- 例(Key=C):
- Em7 → A7 → Dm7
→ A7はDm7へのセカンダリードミナント(Ⅴ7)、Em7はそのリレイテッドⅡm7。 - Gm7 → C7 → FM7
→ C7はFM7へのセカンダリードミナント、Gm7がリレイテッドⅡm7。
- Em7 → A7 → Dm7
🔍 どうやって見つける?
- **ターゲットコード(目的地)**を決める(例:FM7)。
- そのコードの**セカンダリードミナント(Ⅴ7)**を探す(例:C7)。
- そのⅤ7に対するⅡm7を探す(例:Gm7)。
- 結果:Gm7 → C7 → FM7(リレイテッドⅡm7 → セカンダリードミナント → ターゲット)
🎹 実用例と応用
- ポップスやジャズで頻出:AKB48「365日の紙飛行機」などにも登場。
- コード進行の彩りとして、ダイアトニックコードだけでは出せない色気や動きを加える。
- モーダルインターチェンジやパッシングコードと組み合わせると、さらに豊かな響きに。
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