Volevo un gatto nero
(コメント):「黒ネコのタンゴ」は、1969年に日本で大ヒットした童謡で、原曲はイタリアの子ども向け楽曲「Volevo un gatto nero」です。日本語版は皆川おさむ(当時7歳)が歌い、200万枚以上を売り上げました。
🎵 曲の概要
- 原曲名:Volevo un gatto nero(「黒いネコがほしかった」)
- 作詞・作曲:マリオ・パガーノ、アルマンド・ソリチッロ、フランチェスコ・サヴェリオ・マレスカ
- 初演:1969年、イタリアの子ども向け音楽祭「ゼッキーノ・ドーロ」で第3位入賞
- オリジナル歌手:当時4歳のヴィンチェンツァ・パストレッリ
🐾 歌詞の内容と意味
原曲の歌詞は、子どもが「本物のワニや動物園をあげるから、代わりに黒ネコがほしい」と頼んだのに、相手が白ネコをくれたため、「嘘つきとはもう遊ばない」と怒るという、子どもらしいユーモアと感情が込められた内容です。
日本語版では、見尾田みずほが訳詞を担当しましたが、原曲の直訳ではなく、日本独自の表現が加えられています。日本語版の歌詞は、黒ネコへの愛情と少し切ない気持ちをユーモラスに描いており、子どもたちに親しまれました。
🌟 日本でのヒットと影響
- 歌手:皆川おさむ(当時7歳)
- 発売年:1969年
- 売上:260万枚以上、オリコンチャート14週連続1位
- メディア展開:「おかあさんといっしょ」などの子ども番組でも放送され、幅広い世代に浸透
- 多言語展開:日本語版はアメリカやオランダなどでも販売され、世界的にも知られるように
グリーンズ16


コード進行
「黒ネコのタンゴ」の基本的なコード進行は、キーBm(ロ短調)を中心に展開される、シンプルながらも印象的な構成です。
🎼 基本のコード進行(キー:Bm)
以下は、代表的なAメロとサビのコード進行です:
Aメロ(例):
Bm Em F#7 Bm
君はかわいい 僕の黒ネコ
Em F#7 Bm
赤いリボンが よく似合うよ
Bm B7 Em
だけどときどき 爪を出して
Em F#7 Bm
僕の心をなやませる
サビ(例):
Bm Em Bm
黒ネコのタンゴ タンゴ タンゴ
F#7 Bm
僕の恋人は黒いネコ
Bm Em Bm
黒ネコのタンゴ タンゴ タンゴ
F#7 Bm
ネコの目のように気まぐれよ
🎹 音楽的特徴
- キー:Bm(ロ短調)
- 使用コード:Bm, Em, F#7, B7 など、マイナー調の中でよく使われるコードが中心
- リズム:タンゴ風のリズム(2拍子系)、軽快で跳ねるような伴奏が特徴
- メロディ:短調ながらも明るくユーモラスな旋律で、子どもにも親しみやすい
🎸 演奏のヒント
- ギター:カポなしでBmキーのまま弾くと、コードチェンジがやや多めですが、EmやF#7などの基本コードで構成されているため、初心者でも練習しやすいです。
- ピアノ:左手でタンゴ風のベース(オクターブ+和音)を刻み、右手でメロディを弾くと雰囲気が出ます。
- ウクレレ:Amキーに移調して演奏するアレンジも人気です(Am, Dm, E7など)。
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