ゼイベキコ Zeibekiko
(ステップ・動作):
(コメント):ゼイベキコ(Zeibekiko)は、ギリシャの伝統的な即興ソロフォークダンスで、深い感情表現と歴史的背景を持つ踊りです。以下にその特徴を詳しくご紹介します。
🧭 起源と歴史
- 名前の由来は、オスマン帝国時代のエーゲ海地方に住んでいた**非正規軍「ゼイベク族」**にあります。
- 元々は武装した2人の男性が向かい合って踊る戦士の舞でしたが、後に1人で踊る即興ダンスへと変化しました。
- 1922年のギリシャ・トルコ間の人口交換以降、ギリシャ本土でも広く踊られるようになり、レベティコ音楽とともに都市文化に根付きました。
🕺 ダンスの特徴
- ソロ即興ダンス:決まったステップはなく、踊り手の感情に任せて自由に踊ります。
- **9拍子(9/8または9/4)**の変拍子で、リズムは3+2+2+2のように不均等に分割されます。
- **小さなスペース(約1平方メートル)**で踊ることが多く、地面を叩く動作や、椅子・テーブルに乗るなどの演出も見られます。
- 感情表現が中心:悲しみ、誇り、怒り、孤独などを身体で表現する「魂の踊り」とも言われます。
🎶 音楽との関係
- 主に**レベティコ(Rebetiko)**というギリシャの都市民謡に合わせて踊られます。
- ブズーキなどの弦楽器が使われ、哀愁を帯びたメロディが特徴。
- 曲の途中で音が切れるような間があり、踊り手が感情を込めて動きを止めたり再開したりします。
🌍 文化的意義
- ゼイベキコは、ギリシャ人にとって悲しみの踊りとも言われ、死者への敬意や生きることへの誇りを表現する場でもあります。
- 現代では男女問わず踊られ、レストランやバー、路上などでも見られる日常的な文化表現です。
📝 関連情報
- 類似の舞踊:トルコの「Zeybek」、ギリシャの「ハサピコ」「カミリエリコス」など
- 映画や舞台でもゼイベキコのシーンは感情のクライマックスとして使われることが多いです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Zeibekiko
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