ブラギノ・オロ


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(ステップ・動作):

(コメント):「Blagino Oro(ブラギノ・オロ)」は、北マケドニアの伝統的なフォークダンスで、特にリズムとステップの複雑さが魅力の踊りです。以下に、文化的背景と技術的な特徴を整理してご紹介します。


🌍 文化的背景

  • 地域:北マケドニア(旧ユーゴスラビア地域)
  • ジャンル:オロ(Oro)=輪になって踊るスタイルのマケドニア舞踊
  • 指導者:Atanas Kolarovski(著名なマケドニア舞踊指導者)によって紹介されたバージョンが有名

「Oro」はマケドニア語で「輪舞」を意味し、参加者が手をつないで輪になって踊る形式が基本です。Blagino Oroはその中でも特にリズムがユニークで、踊り手の技術が試される作品です。


🕰️ リズムと拍子

  • 拍子:17/16拍
    • 内訳は「♪♪.♪ / ♪♪♪.♪」という変則的なリズム構成
    • これはマケドニア舞踊に特有の「不均等拍子(アシンメトリック・メーター)」の一例で、踊り手の身体感覚と音楽的理解が求められます

🩰 フォーメーションとステップ

  • 連手:肩の高さで手をつなぐスタイル(肩連手)
  • ステップ構成(動画より):
    • Figure 1:ウォークステップ(前進)
    • Figure 1 in place:その場でのステップ
    • Figure 2:スキップステップ(跳ねる動き)

これらのステップは、リズムの変化に合わせて繊細に切り替わるため、音楽との同期性が非常に重要です。


🧠分析ポイント

  • リズム構造の比較:17/16拍は、ブルガリアの「Petrunino Horo(12/16)」や「Eleno Mome(7/8)」と同様、バルカン舞踊特有の拍子感覚を持ちます
  • ステップの技術性:スキップやその場ステップは、韓国舞踊の「Hozanki」やトルコの「Zeybek」などにも通じる身体表現の工夫が見られます
  • フォーメーションの意味:肩連手は、個人の動きよりも集団の一体感を重視する文化的価値観を反映しています


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