ロン・ドゥ・ソートロン


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(コメント):「ロン・ドゥ・ソートロン(Rond de Sautron)」は、フランスのブルターニュ地方に伝わる伝統的なフォークダンスの一種です。特にソートロン(Sautron)というコミューン(自治体)で主に伝承されてきたことから、その名がつけられました。

このダンスの特徴は以下の通りです。

  • 円陣のダンス(Rond): 「Rond(ロン)」は「円」を意味し、その名の通り、参加者が手をつないで円になって踊ります。ブルターニュの多くのフォークダンスに見られる形式です。
  • 「シャルーペ(chaloupé)」なスタイル: これは、独特の揺れるような動きを指します。具体的には、1拍目と2拍目で体をわずかに左へ、3拍目と4拍目で右へと回転させるような動きが特徴です。肩の動きが特に目立ちますが、全体の進行は左方向へ保たれます。膝は柔らかく使い、衝撃を吸収するようにします。足の動きは、地面を擦るように移動し、常に平らな状態で着地します。この「シャルーペ」なスタイルは、ブルターニュのロワール下流地域(Basse-Loire)のダンスに典型的な特徴です。
  • 構成: 通常、3つのパートで構成されています。
  • ルーツ: このダンスに関する情報は、主にソートロンに住んでいたM. Joseph Durand氏から収集され、実演と歌の伝承が行われました。
  • 地域性: ブルターニュのフォークダンスは、地域によって様々なバリエーションがありますが、ロン・ドゥ・ソートロンは、「孤立したロン(ronds “isolés”)」と呼ばれるカテゴリーに属するダンスの一つです。

ブルターニュのフォークダンスは、1950年代後半に「セルクル・セルティーク(Celtic Circles)」と呼ばれる文化団体や、「フェスト・ノズ(Fest Noz)」と呼ばれる夜の祭りを通じて再評価され、盛んに踊られるようになりました。ロン・ドゥ・ソートロンも、これらのイベントでよく披露されるダンスの一つです。


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