パイドゥシュコ Pajdusko (Pajduško)
(コメント):パイドゥシュコ(Pajduško)は、ブルガリアや北マケドニアを中心に踊られる伝統的なフォークダンスで、特徴的な「リズムの不均衡さ」と「リムプ(足を引きずるような)ステップ」が魅力です。
以下に詳しく解説します:
🕺 基本情報
- 名称の由来:「Pajduško」はトルコ語の「paytak(足の不均衡な人)」に由来し、ダンスのリムプステップを象徴しています。
- 地域的背景:ブルガリア、北マケドニア、ギリシャ、トルコなどバルカン地域で広く踊られています。特にブルガリアでは「パイドゥシュコ・ホロ(Pajduško horo)」と呼ばれます。
- 伝統的には男性の踊りですが、現代では男女混合で踊られることも多いです。
🎵 音楽とリズム
- 拍子:5拍子(2+3の構成)で、「クイック・スロー(Quick-Slow)」のリズムが特徴です。
- 例:1-2(クイック)、3-4-5(スロー)
- テンポ:速めのテンポで、力強く躍動感があります。
👣 ステップとフォーメーション
- フォーメーション:ラインダンス形式で、踊り手は左向きに並び、手をつないで踊ります。
- 基本ステップ:
- 右へ4回のリフトステップ
- 左へ移動しながら右足を左足の前に交差(これを4回繰り返す)
- 後方へ4回のリフトステップ
- バリエーション:
- グレープバインステップ(前後交差)
- シザーステップやパ・ド・バスクでの変化
- 地域や個人によってステップや腕の動きに違いがあります。
🌍 文化的背景と派生
- マケドニアでは「酔っ払いの踊り(Drunken Dance)」とも呼ばれることがあり、ユーモラスで自由な動きが特徴です。
- トルコでは「Payduşka」として踊られ、特にマケドニア系トルコ人の間で親しまれています。
- 派生形:「Jambolsko Pajduško oro」など、地域ごとのバリエーションも豊富です。
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