ヴァレ Valle
(コメント):Valle(ヴァレ)はアルバニアを代表する民族舞踊で、ラインや輪になって手をつなぎ、地域ごとに多様なステップと音楽で踊られるフォークダンス です。
🔹 Valle(ヴァレ)とは
- 起源:アルバニアを中心にバルカン半島で広く踊られる伝統舞踊
- 言葉の意味:アルバニア語で「踊り」を意味する一般名詞ですが、特に民族舞踊の形式として「Valle」と呼ばれています。
- 地域性:アルバニア本土だけでなく、コソボ、北マケドニア、モンテネグロなどアルバニア系コミュニティが住む地域にも広がっています。
🔹 特徴
- フォーメーション
- 基本は 手をつないだラインダンス(横に並んで半円や直線)。
- 先頭の踊り手がステップをリードする。
- ステップ
- 地域によってさまざまですが、足を横に出して「ステップ・タッチ」を繰り返すシンプルなものから、リズムの変化に富む複雑なものまで多様。
- 足を地面に強く打ち鳴らしたり、跳ねたりするスタイルもある。
- 音楽
- 伝統的なアルバニア音楽に合わせて踊られる。
- 代表的な楽器は クラリネット、ラフタル(弦楽器)、太鼓(ダウル) など。
- リズムは 2拍子や 3拍子系が多い。
🔹 種類・バリエーション
アルバニア各地に数多くのヴァレがあり、数百種類に及ぶといわれます。代表例:
- Valle Pogonishte(南部ポゴニ地方の踊り)
- Valle Tropoje(北部トロポヤ地方の踊り、勇壮で力強い)
- Valle Kukesit(クケス地方)
- Valle e Shqpiperise se Mesme(中部アルバニアの踊り)
🔹 踊られる場
- 結婚式や村の祭り(民族衣装を着用して踊られることが多い)
- 社交の場や民族舞踊のイベント
- アルバニアの人々にとって、ヴァレは共同体の絆を象徴する踊り
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